top of page
検索
執筆者の写真物性理論

ワクチン接種

更新日:2024年8月23日

17日に急遽、18日にワクチン接種ができるので希望者は申し込むよう事務から連絡が来た。少し悩んだが、申し込むことにした。日本全国でワクチン接種が進み、高齢者接種は伸び悩んでいるのかもしれない。或いは、かかりつけ医での接種を希望する人が多いのかもしれない。いずれにしても、大規模接種会場では接種対象枠が拡大しているようだ。山形市の会場はビッグウィング。着いてみると結構な混雑。みんな山大関係者だろうか。見覚えのある顔は確かにここかしこにいた。みんな前日に話が来てよく打つ気になったなあ。会場では接種まで4段階くらい待たされた。着いてから会場を離れるまで50分くらい。まあまあか。注射はほとんど痛くなかった。インフルエンザの予防接種の方がはるかに痛い。今のところ何の問題もなく、次回は3週間後くらい。


さて、今年は久しぶりにゼミで群論の勉強をしている。物質がどんな電子や格子の構造を持つのか、を系統的に分類するのに群論が役に立つ。いわゆる”自発的対称性の破れ”にどのような破れ方があるかを分類するのだ。そのためには、物質が持っている構造を群で表現し、その部分群を調べて行けばよい。この部分群こそが、元々持っている対称性が破れてより低い対称性に落ちていくことを表現しているのだが、部分群を求めることは意外と難しい。分岐理論を理解する必要があり、現在はそこに向かって規約表現の勉強をしている段階。前期中には終わるだろう。改めて、群論って面白いなあ、と思う。


今回勉強している群論の資料は、私が大学院生の時に助手をしていた先生が書いたものだ。当時からこの先生は群論を駆使して多くの論文を書いており、きれいな仕事だなあ、とは思ったものの学生時代は自分の研究が忙しく全く群論の勉強をすることはなかった。教員になって山形大学に来てから、先生が群論の資料を書いたものを送ってくれて、誤字脱字のチェックもかねて学生のみんなと読んだのが最初だった。その中に空間認知能力の高い院生がいて、3角格子のスピン状態に関する研究がPhy.Rev.Bに掲載された。今回のゼミではそこまでの野心はなく、頭の体操をしている感じ。


卒研以外の講義はオンラインのためどのくらいみんなが理解しているのかは、レポートを通して判断するしかない現状だが、中には資料も説明動画も見ずに(もしくはざっと見ただけで)レポートを書いてくる学生がいる。全く同じエラーをしてくる連中もいる。仲間は選ばないと…。「あのなあ」と独り言を言いながらレポート再提出のメールを出す。ウェブクラスを見ればいつ資料にアクセスし動画を見たかどうかすぐ分かるのだ。特に量子力学IIは内容を変えた去年もオンラインで、教える側も熱意が伝わらなくてフラストレーションがたまる。対面が復活することを望む。




閲覧数:148回0件のコメント

最新記事

すべて表示

嘘か真か

よくある話

Comments


bottom of page